TAKAM Children's Book Cafe

小学生の長男が読んで面白かった本を紹介するブックレビューです。私(父親)も一緒に読んだ本はPapa's viewと題して親目線の感想も書いています。

王子とこじき (10歳までに読みたい世界名作)

王子とこじき (10歳までに読みたい世界名作)

王子とこじき (10歳までに読みたい世界名作)

 

 (内容紹介;Amazon HPより)
エドワード王子とこじきの子トム。そっくりなふたりが出会い、服を取り替え入れかわることに。王子はこじきの服を着て宮殿を飛び出して行きます。次々に訪れるピンチに王子はどうなる?宮殿に残されたトムの運命は?さくさく読める世界名作シリーズ第23弾


[かんそう]
こじきのトムと王子のエドワード、全く違う二人だけど服を入れ替えてみればそっくり。二人の望みは入れ替わるとことだったので、さっそく服を取りかえ入れ替わってみましたが、いろいろ大騒ぎになります。先の見えない急展開ストーリーでした。この本を読み終えて心に残ったことは、入れ替わってみて初めてそれまで見えなかった相手の苦労が分かるようになったということです。

 


 

宝島 (10歳までに読みたい世界名作)

宝島 (10歳までに読みたい世界名作)

宝島 (10歳までに読みたい世界名作)

 

内容紹介(Amazon HPより)
宝のうまった島の地図を手に入れた少年・ジムは、船乗りたちと宝探しの航海に出発します。しかし、海賊との戦いが待ち受けていて…。勇気と夢のつまった、心おどる冒険物語。さくさく読める世界名作シリーズ第14弾。

 

[かんそう]
少年ジムは、自分の本当の名前を知らない船長と名乗っている男に出会いますが、その出会いがジムの運命を大きく変えます。医者のリブジー先生とトリローニさんなど面白い登場人物がいっぱい出てきます。ですが、酒場の店主のシルバーは今は船の料理人をしていますが、昔、船長が気をつけろと言った一本足の船乗りにもよく似ています。「シルバーは一体何者?」という謎もいっぱいあります。そこにも注目しながら是非読んでみてください。

[Papa's view]
文章もわかりやすく絵も多いため、こどもが絵本を読む延長で世界の名作が楽しめるように工夫されている点がとても良いと思いました。

 


 

【ぼくらのウソテレビ】

ぼくらのウソテレビ (くもんの児童文学)

ぼくらのウソテレビ (くもんの児童文学)

 

(「BOOK」データベースより)

「うち、テレビあるよ」
ぼくんちに、テレビがあるわけなんかないのに、そういってから、むねがドキドキしはじめました。大きなウソをいってしまったのです。 (本文より)

テレビがみんなのあこがれだった時代。見栄をはってついてしまったぼくのウソ。そのウソを救ってくれたのは、大きらいだったあいつの、やさしいウソだった……。

直木賞作家のねじめ正一が、実体験をもとに紡ぎだす、ぼくらの友情の物語。

 

[かんそう]

クラスメイトの5人ほどが主人公の家にテレビを見に来たけど実はそれは茶だんすで、カーテンを開けた瞬間嘘だとバレていまします。でもそれから、クラスメイトの一人のお父さんが大工さんなので、そのお父さんの道具をいっぱい持ってきてより茶だんすのテレビを本物っぽくしあげてそのウソテレビでスーパーマンごっこを一緒にして遊ぶのが読んでいて楽しそうでした。蒲田君っていう登場人物は最初はいいやなやつかと思っていたけど、蒲田君の嘘が自分を守るためでなく友達を守る嘘だったことが感動的でした 。

 [Papa's view]

日常でつい言ってしまう小さな嘘。それが思わぬ形で騒ぎが大きくなってしまいますが、友人の一言で救われます。でもそれは、とても優しい嘘でした。「嘘」というテーマで、子供も大人も少し考えさせられるお話で、最後のエピソードはとても心暖まりました。

  

【エルマーのぼうけん】

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1963/07/15
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 3人 クリック: 48回
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(出版社からのコメント)

広がる空想、ユーモア、リアリティー。幼年童話の最高峰の一つとして読みつがれています。

 

[かんそう]

エルマーの拾った野良猫が持ち物やを用意し、エルマーの飛行機乗りになるという夢を叶えるために龍探しの旅に出発する物語です。

例えばライオンがおそいかかってきたときは色が変わるチューインガムをあげて噛んでるうちに色が変わるその隙にこっそり逃げたりして、他にもいろいろな動物から出される問題をかいけつしながら龍の所に向かって行きます。ハラハラドキドキしました 。

 


 

【未来の奇妙な動物大図鑑】

未来の奇妙な動物大図鑑

未来の奇妙な動物大図鑑

 

(「BOOK」データベースより)
500万年後、1億年後、2億年後…これが未来に生きる動物たちの姿!!オールカラー110種徹底予測。

 

[かんそう]
現在ならありえない(存在するはずがない)動物を、今から計算して500万年後、1億年後、2億年後とそれぞれ時代を分けて想像して動物を書いているところがとても面白いです。想像の動物といってもせいぶつ学的とくちょうがとてもとてもくわしく書いてあって、面白いです。カンブリア紀など、過去の世界がどうなっていたのかや、その時代の動物についても書いてあるのでもの知りになれます。

[Papa's view]
ありえない造形の動物から、これはもしかしたら本当に進化の過程で登場するかも、と思える動物が満載です。現存する動物が異常気象や地形の変化に適応しながら進化を繰り返した結果としてどのようになるかをベースに書いてあるので、とてもリアリティがあり、しかもその一匹一匹の設定や能力などが本当に細かく書いてあって、大人も夢中になって読んでしまいました。

 

【負けるな! すしヒーロー! ダイナシーの巻】

負けるな! すしヒーロー! ダイナシーの巻 (わくわくライブラリー)
 

 -「BOOK」データベースより-
えぇ~っ!?ぼくが、ヒーローに!?「おいしいもの」を守るため!食いしんぼうで、運動がにがてな小4のこうきが、すしヒーローにだいへんしん!ぼくが来たからには、この町のおいしいものをだいなしになんかさせないぞ! 小学2~3年生から。

 

[かんそう]

この本の主人公はおいしいものをまもるため、おじいちゃんの作ったヒーロースーツ(すしパワードスーツ)を着て悪とたたかうものがたりです。この物語の敵役は「ダイナシー」という、美味しい食べ物を台なしにする悪者です。主人公が魚のパワーをもらってたたかうお話がいっぱいです。中でも面白かったのが、エビの力をかりて大ジャンプ!のはずが天井を突き破ってしまいました!

 

[Papa's view]

魚のもつ特殊な力を借りて戦うヒーローものです。昨今の仮面ライダーシリーズのように、他のキャラクターの力をかりてパワーアップするスタイルは子どもたちにも受け入れやすいんでしょうね。パワーをかりて強くなるだけじゃなくて、ちょっとドジなことにもなるところも面白いと思いました。

 

【小説 はたらく細胞】

 

小説 はたらく細胞 (講談社KK文庫)

小説 はたらく細胞 (講談社KK文庫)

 

 内容(「BOOK」データベースより)
その数、ひとりあたりおよそ37兆個(新説)。あなたの体の中で今日もはたらく、細胞たちの物語!細菌に襲われそうになった、新米で方向音痴の赤血球。助けてくれたのは、クールで眼光するどい白血球さん。赤血球は体内に酸素などを運び、白血球は細菌などをやっつける仕事をしています。すり傷、インフルエンザ、花粉症、熱中症…。小さな小さな細胞たちにつぎつぎふりかかる災難を、おもしろく描いた大人気漫画が、楽しい小説になりました!

 

 

[かんそう]

新人の赤血球は白血球と出会い色々なことを教えてもらったり、モンスター(病原菌)と戦っている白血球を助けて色々な災難を乗り越えていくお話です。小学校低学年にもわかりやすく書いてあり、面白いのでぜひ読んでみてください。


[Papa’s view]
血液の成分のうち,赤血球を主人公にして白血球と協力しながら様々な敵と戦う本です。肺炎球菌などは本当に凶悪な姿をしていて思わず笑ってしまいます。人間の免疫のシステムを子供でも楽しみながら学べるよう書かれたとても面白い本です。
漫画版と小説版があります(漫画版がとても売れています。うちは小説版を買いました)。