意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語
内容(「BOOK」データベースより)
ある日、生物を研究している博士のところに贈り物が届きました。箱を開けた博士は「これは立派なエビだ」と喜んですぐにそれを食べました。しかし、博士がエビだと思っていたその生き物は、研究に欠かせない貴重な「新種生命体のサンプル」だったのです。博士が心待ちにしていたものは、料理となって自分の胃の中へ消えてしまったのでした。注意深く見ていれば、普通のエビではないことに気づけたかもしれないのに…。(「消えた贈り物」)。9マス×6行の原稿用紙につづられた「#インスタ小説」がついに書籍化!『あたりまえポエム』(講談社)の著者が贈る、世界一短いかもしれない短編小説90話。
[かんそう]
面白かった点は、たったの54文字で文章と物語を作っているところです。しかも、一つ一つに対してその文章が意味していることが答えとして載っていますが、その結末が全く思いもよらない方向のこともあり、それがまた面白かったりします。そんなお話がたくさん入っていて、面白い本でした。
[Papa's view]
「行間を読む」というか、短い文章の背景でどんな意味や物語が進行しているのか、想像させられる本です。こどもはこういうプロセスを繰り返すことで文章を読んだり書いたりする力がつくのかも、と思いました。同じシリーズで「意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 ゾク編 54字の物語 怪」という本もあり、どちらも購入しましたが、こちらはピリリと怖いお話が沢山で、大人が読んでも楽しく読めました。
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